私たちが病気になるときは、事前に体が何らかのサインを送っている場合が多いです。

「ちょっと最近、ムリしすぎているよ」「ストレスがたまっているよ」そんなサインを送っているはずです。

しかし、多忙な現代社会を生きる私たちは、そうしたサインになかなか気づきません。

病気になってから初めて「無理をしていたのだ」と気付き、病院に行くはめになるのです。

ふだんから自分のカラダを見つめ、しっかりと交流を図っていれば、体調の管理もできるようになります。

その方法の一つが、イルチ健康法の内観と瞑想です。

自分の体の内側を見つめることで、カラダの声に耳を傾けていきます。

瞑想と内観を実践すると、感情のコントロールが上手にできるようになります。

自分を客観的に見ることで、悲しみ、怒り、憎しみといったマイナスの感情に流されにくくなり、

より力強く毎日を生きることができるようになります。

脳の中の情報を肯定的に処理できるようになれば、世の中を見る視野が広がり、人間関係も改善します。

 

「洞察(どうさつ)瞑想」は、自分の感情や考えを客観的に眺める瞑想です。

背すじを伸ばし、力を抜いて楽に座ります。口から「ふ~」と息を吐き出します。

吐き出す息とともに、感情や思考が抜けていくのをイメージします。

とくに、否定的な感情を大きく吐きだします。

自分を押さえつけていた考えや感情から抜け出して楽になります。

仕事やプライベート上の問題を解決するための良いアイデアも浮かびやすくなります。

 

突然、過去の出来事を思い出して悲しくなったり、ある人のことを怒ったり。

将来の不安に襲われたり…。不快な感情に突如襲われることは、だれにでも少なからずあることです。

大事なのは、それに引きずられないこと。そのために効果的なのが、内観です。

内観とは、感情に執着している意識を体に引き戻すことです。

意識を体に向けることで、感情に引きずられるのを食い止めることができます。

目を閉じて、自分の頭の先からつま先まで、全身をスキャンするように、ゆっくりと感じていきます。

心が落ち着いて安らぐのを感じることができます。

「感情は私ではなく、私のものだ」という事実が見えてきて、魂の安らぎを体験できます。