胃や脾臓(ひぞう)など、栄養分の消化吸収をつかさどる消化器系の働きを良くする、イルチ健康法体操をご紹介します。

消化器系が弱ると、腹痛や食欲減退、下痢や便秘などの症状が現れ、その影響は全身にまで及ぶことも少なくありません。また、ストレスやネガティブな感情から、症状を悪化させてしまう場合も。特に、胃は心理的なストレスに敏感に反応してしまうデリケートな器官です。

適度なストレスは、人が生きる上での必要な刺激になります。しかし現代人は、複雑な人間関係や、仕事・家庭の悩みなどから、ストレスをため込みがちになっています。『疲れたな……』と感じたら、無理をせず、まずはいつも頑張っている自分を癒してあげましょう。その場で出来る最も簡単なヒーリング法は、ゆったりと深く呼吸をすることです。たったこれだけのことでも、脳波が安定し、気持ちが安らいでいくのを感じられます。

それでも、胃の負担が軽くならないと感じる方に、イルチ健康法の体操はとってもおススメ!道具は必要ありません。簡単な動きなので、気軽に行えるのがポイントです。
このエクササイズを行うことで、体がポカポカ温まり、全身の血のめぐりが良くなります。また、下腹に意識を集中させていくと、胃腸の機能も向上させる効果が得られます。

立って行うエクササイズですので、自分の体調と相談しながら、無理せず体を動かしていきましょう。

★脾臓と胃に良い運動
1. 肩幅に足を開いて立ちます。右足を前に出し、息を吸い込みながら左腕を上にあげます。そのまま左脚に体重を移動しながら上体を後ろに反らしていきます。目は指先を追います。
2. 右手を右太ももの前に軽くつけ、体をめいっぱい後ろに反らします。息を吐きながら1の最初の姿勢に戻ります。上体を伸ばしたとき、下腹と腰にどんな感じがあるか、体に集中します。
3. 1と2を2回繰り返し、足を替えて同様に行います。左右1回ずつ交互に行ってもいいですよ。