じっと座っているときより歩いているときの方が、
独創的なアイデアがよく浮かんでくることがあります。
これは、運動による「脳活性」の効果です。

朝出社して仕事を始めたばかりのときは仕事がはかどりますが、
続けているうちに鈍ってくると感じることはありませんか?
これを脳科学の視点から見ると、
朝のうちは体の感覚器官が刺激されて興奮状態となり
脳に迅速に情報が伝わります。
しかし、同じ作業をずっと続けていると、
感覚器官が興奮しなくなり、
脳に送る電気信号も弱くなってきます。
単調な仕事を繰り返すうちに、
脳が退屈になってサボり始めるのです。

私たちの脳は刺激を求める傾向があり、
新しい情報をもらっていないと、
身体の各部に適切な命令を下すことができなくなります。
それで、仕事の能率が落ちやすくなっていきます。

忙しいときでも、ときどき体を動かして脳をリフレッシュしたほうが、
仕事も勉強もはかどりますね。
体を動かし、体内のエネルギーを滑らかに循環させれば、脳が活性化します。

また、とくに大事なのは足を動かすことです。
足は「第二の心臓」と呼ばれており、下半身の血液を心臓に戻す役目を負っています。
足を鍛えれば、そのぶん心臓の負担が軽くなります。
全身の血液循環がスムーズになり、
つま先から頭のてっぺんまで健康を維持することができるようになりますよ。