表に出せない「怒り」の感情は、溜めこむと次第にストレスとなり、心身に影響を及ぼす可能性があります。
今回、ご紹介するイルチ健康法は、怒りで頭の中がカッカと火照っている時に行うと、熱が体の下の方に下がっていき、頭の中が冷めて、心が落ち着いていくトレーニングです。
人間は誰でも、腹を立てる時があります。
きっかけは、職場で上司から不条理なことを言われたり、家庭で子供が言うことを聞かなかったりなど、日常の些細(ささい)なことが多く、頻度も度合いも人によって様々です。
はっきりと周囲に「怒り」を示すことで、ストレスが発散できる場合もありますが、なかなかそれが出来ないのが日本人。情が深い反面、他者との摩擦を恐れて、自分の感情を押し殺してしまうことが少なくありません。
だからこそ、表出できない「怒り」を溜めこまずに、うまく解放させて平常心を保って過ごしたいもの。イルチ健康法のトレーニングは、誰にでもできる簡単な方法で「怒り」を静めます。
胸をほぐして体を眺める
イルチ健康法で「怒り」を静める
1> 両手を組んで胸とみぞおちを軽く叩いて刺激します。
2> 叩いている間「あ~」と声を出しながら、息を深く吐きます。
3>手のひらで胸をゆっくりなで下ろします。
4>その場に楽に座るか横になって目を閉じ全身の力を抜きます。
5> 目を閉じたまま頭から額→目→鼻→口→胸→肩→腕→指先、
みぞおち→下腹→ふともも→膝→ふくらはぎ→足首→足先まで、体の各部位を順番に感じて意識を体に集中します。
6>体に集中すると、呼吸が安定し、怒りがしだいに静まります。