「蝶と幼虫」

幼虫は熱心に葉を食べて育ちます。

しかし、ある時期になると、もう葉を食べなくなり、自分の身体から糸を出し、サナギをつくりはじめます。

サナギの中で長い忍耐と変化の時間を送ったのちに、ある日、幼虫はまぶしい羽を広げ、美しい蝶になって舞い上がります。

のそのそ這い回っていた細長い幼虫の姿かたちからは、羽をもつ蝶に変身するとは想像もつきません。

しかし、幼虫の中には蝶になれる因子がもともと潜んでいたのです。

あなたの中にある、その因子を目覚めさせてください。

一指李承憲著『人生120年の選択』より