香りが脳に働きかける作用に注目が集まっています。とくに花の香りはストレスを解消して脳を活性化させ、アンチエイジングにも役立つとされます。
私たちの脳の中で、香りを感じるのは「大脳辺縁系」(だいのうへんえんけい)という場所です。
大脳辺縁系は、脳の中でも最も古い部分の一つで、動物としての本能的な機能を担当しています。
この大脳辺縁系と密接に関連する「視床下部」(ししょうかぶ)には、自律神経やホルモンの分泌を調節する働きがあります。
大脳辺縁系が心地よい香りを感じると、視床下部から脳内ホルモンの分泌が促されます。
とくにリラックス感や幸福感などの効果を持つホルモンが生成されやすくなり、私たちの心とカラダを癒してくれます。
<香り瞑想>
1.アロマオイルなどを使って、香りを漂わせます。花瓶に生花をいけたり、香油をティッシュやハンカチに1~2滴落として鼻から吸ったりしてもいいでしょう。
2.リラックスして横になり、花園にいるようなイメージをします。気持ちをラクにして、ゆったりとした呼吸に集中。体の緊張を緩めます。
3. 息を吸うとき、花の香りが脳細胞ひとつひとつに染み込んでいくことをイメージします。
4.息を吐きながら、脳細胞にたまった疲労物質や毒素がすべて抜けていくことを想像します。真っ黒な空気が体内から吐き出される姿を思い描いてもいいでしょう。
5.心と体に伝わるほのかな香りを感じながら、自分が花になったとイメージします。
6.息をするたびに花の香りが四方に広がっていきながら、心身の疲れがスッキリ解消されているのを感じてみます。
※寝る前に行うと、朝スッキリと目覚めることができます。