孤独、悲しみ、怒り、恐怖など、否定的な感情は必ずしも悪いものではありません。
不安や恐怖を感じなければ、どうやって命を脅かす危険な状況に対処し、人類が今まで生き残ってこられたでしょうか?
私たちの人生から悲しみや怒りがまったくなくなったとしたら、人生はどれほど味気なく単調で薄っぺらでしょうか?
喜びや幸せの瞬間が美しく大切に思えるのは、それを引き立てる人生のつらい瞬間があるからです。
大事なのは、否定的な感情に陥ってさまようかどうかです。
感情が起こるのは自然なことですが、その感情に陥って振り回されるのは警戒しなければなりません。
否定的な感情に陥らないようにするには何よりもまず、自分を見つめ、そのような状態から抜け出せる力を育てる必要があります。
波打つ感情の波を静められるのは、明るい意識、魂の力しかありません。
魂の力が目覚めると、自分の感情を眺めて意識を切り替えることができます。
環境に振り回されるのではなく、望む通りに環境を「活用」することができます。
一指李承憲著『人生120年の選択』より