「屍のポーズ」は硬直した体をほぐすトレーニング法です。
このトレーニングは体を動かす他のトレーニングとは異なり、意識の集中を通してより深い弛緩を誘導する内観法です。

内観とは「心で眺める」と言う意味で、楽な心で体に集中することを言います。
弛緩した状態で私たちの体は最高の休息を得ます。
また体と心が充分に弛緩してはじめて気運の中に楽に覆われます。
全身の力を抜いた状態で楽な心で自分の体を眺めます。
緊張が感じられる所や硬直した所はないか、全身をまんべんなく見ましょう。

1. 腕は45度に広げ、脚は肩幅に開いて仰向けになります。
2. 目を楽に閉じ、顔にはほほ笑みを浮かべます。
3. 頭から額→顔→胸→下腹部→太もも→ひざ→足首→つま先まで、その部位を思い浮かべながら集中します。
4. 全身の力を抜いて体の重さを感じてみます。
5. 体が空中に浮かんでいるように軽い、と想像してみます。体と心が次第に楽になります。

【ポイント】各部位に緊張が感じられれば再び繰り返します。
体と心が弛緩しながら筋肉と血管も弛緩して気血循環が円滑になります。
脳波が安定して熟睡の役に立ちます。