「新しい井戸を掘る」

老年期に差し掛かると、「新たな」幸せの泉を見つける必要があります。

過去に追い求めた欲望の喜びばかりに執着せず、それよりも高いレベルの喜びがあるということに気づかなければなりません。

これまで飲んでいた湧き水が枯れ、もう喉の渇きをいやせないなら、当然ほかの井戸を掘らないといけません。

枯れていく井戸を見ながら、誰かこの井戸に水を注いでくれないだろうか、早く雨が降って井戸を満たしてくれたらいいのに、と待っていてはいけません。

老年期は、自分自身の内面からあふれる幸せを見つけるために真剣に集中すべき時期です。

一指李承憲著『人生120年の選択』より