骨の髄まで冬が入ってくるときです。

自然はいつも
私たちを諭す師匠の役割をしてきましたが
こんなに風が冷たく
指先が冷える季節にはなおさら
自らの内面を見つめさせる力が備わります。

冷たい風の中に立っていると
不思議と「生」への意欲が湧き上がってきます。

凍てついた大地、霜が降りた野原、冬枯れの裸木
このように自然は空虚な姿を見せて
満ちた状態を学べと言います。

冷淡で冷静な姿を見せ
燃える情熱とあたたかみを学べと言うのです。

一指李承憲