人の表情は、心に抱いた感情を相手に敏感に伝えます。
明るい笑顔は、相手の人に対する好意を伝達してくれます。
暗いゆううつな表情をしていると、まわりの人もなんとなく陰気な雰囲気になってしまいます。

表情の中心の一つが「目」です。
「目は人間の眼(まなこ)なり」「目は口ほどに物を言い」などと言われているように、
人は目で笑い、目で怒ります。
笑顔のときは、目が柔らかくなごんでいます。
視覚だけでなく、自分の考え、感情を、相手に訴える役割を目は担っているのです。
という言葉もあります。
悲しいときやつらいときも、目で笑ってみてください。
気分が変わるかもしれません。

もう一つ大事なのが、くちもとです。
ほほえみむときは、くちもとが少し広がりますよね。
そして、楽しくて大きく笑うときは口がぱっくり開きます。
口角をあげると、その上の頬の位置もたかくなり、顔全体から明るい雰囲気が醸し出されます。

表情は、他の動作と同じで、自分の意思によってコントロールすることができます。
コントロールされた表情は、
今度は自分の感情をコントロールできる力を持ちやすくなる、ともいえます。
そういう意味でも、表情というものは、日常生活の中でとても大切なものなのですね。

豊かな表情をつくる「顔のストレッチ」をご紹介します。
1.顔のすべての筋肉を鼻に向けて寄せる。
2.目、鼻、口を開き、筋肉を広げる。1と2を繰り返す。
3.顔でできるすべての表情を作りながら顔のストレッチをする。