100歳以上の人口が7万人を超え、
人生100年時代がいよいよ現実味を帯びてきました。
そこで気になるのが、「健康寿命」
年とともに体は変化していきます。
なるべく早いうちから運動習慣を身につけたいところです。

健康寿命をのばしていくうえで、
どうしても意識したいのが「筋肉」です。
筋肉は基礎的な生活を営む上で不可欠な存在です。
筋肉の強さは、
「立つ」「座る」「歩く」といった当たり前の動作に直結します。
筋肉が弱って自力で移動ができなくなると生活が制限され、
生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)ががらりと変わってしまいます。

年齢とともに体は変化します。
筋肉は何もしないと、特に全筋肉量の約40%を占める下肢で、
40代から年約1%減り続けると言われています。
さらに、70代半ばには、
20歳前後と比べ3割近くも下がってしまうといいます。
リタイア後の生活をどれだけ生きがいのあるものにできるかは、
リタイアの時期までに
どれだけ筋肉を維持できるかにかかっていると言っても過言ではありません。

また、筋肉が減少すると、それだけ太りやすい体になります。
筋肉量が少ないと基礎代謝が落ちるためです。
最近の若い人の中には、
食べる量はそんなに多くないのに太りやすい体質の人が増えていると言われますが、
その理由の一つとして、筋肉が不足していることが考えられます。

筋肉を保つためには、やはり運動をすることが大事です。
ハードな筋トレよりも有酸素運動のほうが、
一般的には健康増進につながりやすいと言われています。
息切れや動悸がしない程度に
有酸素運動を一定期間続けることが望ましいのです。
運動効果は年を取ってからでも現れるので、
なるべく若いうちから始めて、あきらめずに続けるのがポイントです。