「被害者意識から抜け出す方法」

一度傷つけられて人間不信に陥ると、他の人も自分に害を与える加害者だと疑い、警戒するようになります。

被害者意識は絶えず加害者をつくり出し、否定的なエネルギーを引き起こします。

その否定的なエネルギーは肯定的なエネルギーを奪い、ついには人体の自然治癒力を低下させます。

被害者意識から抜け出す方法は、自分は被害者ではなく「加害者」だと早く意識を変えることです。

自分だけが被害をこうむったのではなく、実は自分も相手に害を与えたかもしれないと考えを変えてみるのです。

自分が加害者なら、現在の自分の状況を変えるには自分だけを変えればいいのです。

ところが、自分は被害者だという意識でいると被害を与えた人がいるので、その加害者が変わらない限り、自分がいくら変わろうと努力しても限界があります。

今の自分の姿と状況をつくったのは、まさに自分自身だということを自覚しましょう。

一指李承憲著『人生120年の選択』より