人間はストレスに遭遇したときに、さまざまな感情や考えを抱きます。
その反応のしかたによって、健康寿命にも差が出ると言われています。

ストレスへの反応には、大別すると「脅威反応」と「チャレンジ反応」があります。
脅威反応とはネガティブな感情を抱くことです。
悲しくなっていつまでもふさぎこんだり、
物事がどんどん悪くなっていくことを心配したり、といった状態です。

一方、「チャレンジ反応」というのは、ストレスにポジティブに接することです。
ストレスを一つの挑戦として受け止め、それを乗り越えるべく前向きに取り組もうとします。

私たちの肉体は、脅威反応のときには血管が収縮し、呼吸が浅くなっていきます。
チャレンジ反応のときは体がリラックスします。
いつも脅威反応が強い人は、免疫力が低下したり、
冷えやすくなったり、不調に陥りやすいと言われています。

ストレスに対する反応は、
いくら心の中で「もっとポジティブに受け止めよう」と叫んでも限界があります。
それよりも、運動で汗をかいてスッキリしたり、
意識的に呼吸を深くしたりするほうが、気持ちを変えやすいです。
体から心にアプローチするのです。